心臓病の息子が8歳で低身長を指摘されました。
そして成長ホルモン分泌負荷試験のために3泊の検査入院をしました。
成長ホルモン分泌負荷試験はどのような検査なのでしょうか?
入院生活の体験談をまとめました。
低身長と診断されるまでの経緯はこちらにまとめています。
成長ホルモン分泌負荷試験の検査入院
低身長が気になる場合、最初は問診・採尿・採血・手の甲のレントゲン検査を行います。
これらの検査である程度の判断がつき経過観察になる場合も多いです。
しかし、より詳しい検査が必要と判断された場合には成長ホルモン分泌負荷試験を行います。
病院によっては通院でも可能な検査ですが、息子の場合は3泊の入院検査を行いました。
入院1日目の記録
成長ホルモン分泌負荷試験では複数の薬剤の中から2~3種類の薬剤を投与して成長ホルモンが出るかどうかの数値を測定します。
息子の場合は3種類の薬剤を投与することになりました。
初日は薬剤を投与するための点滴ラインを取っただけで終了しました。
入院2日目の記録
1種類目の『インスリン』の投与。
3種類の薬の中では一番副作用が出やすく、検査の中で一番リスクを伴うとのこと。
昨夜の夕食以降は水分のみで朝食抜き。
9時頃にインスリンを投与しました。
リスクを伴うということで、常に先生が見ていてくれます。
インスリン投与から10分後、血糖値がかなり下がりました。

冷や汗が出て、脈拍が速くなって、服の上からでもわかるくらいに心臓がバクバク動いていました。
検査のためにあえてインスリンを投与しているので、これらの症状は当然と説明は受けていましたが、間近で見ているとちょっと怖くなりました。
さらに10分後、血糖値が少しずつ上昇してきました。
体の症状は落ち着いてきたけれど、逆に少し楽になったことで気分的に悲しくなってきたのか泣き出す息子さん。

自分で自分の足にマジックで『ガンバレ』って書いて頑張ったよ!
その後、さらに血糖値が上昇してほぼ正常になると、今度は空腹との闘いでした。
DVDを見たり、パズルをやったりしながら、どうにかこうにか1時間半我慢しました。

心臓病の検査や入院に比べたら大した事の無い検査だと思います。
でも、健康な状態で薬剤を投与して空腹に耐えなければならないので、子どもにはキツイ検査かもしれません。
入院3日目の記録
2種類目の『アルギニン』の投与。
昨日とは違って症状には何の変化もなく検査が終了しました。
検査は午前中で終了したので午後は暇でした。
入院4日目(退院日)の記録
3種類目の『GHRP2』の投与。
投与して15分後にお腹が痛くなりました。
お腹を温めたらすぐに回復しました。
それ以外の体調の変化は無いまま1時間で無事に検査が終了しました。
息子の低身長の検査結果
入院中には結果が出ないので1ヵ月後に結果を聞きに行きました。

すごい出てるんですよねぇ。

“出てるって…どういう意味???”

結構高い数値だったので、間違いはないかと再検査にも回しました。
やはりかなり出ていましたね…。
先生の表情は苦笑いという感じ。
医師の表情というのはわかりにくい事が多いです。
すごく重要な事を告げる時に淡々と説明する先生もいます。
この先生の苦笑いは、何か良くない結果なのかもしれないと思いました。
(だいたい息子が産まれてから今までずっとそんな感じだったので…。)

“低身長でも治療が必要なのかぁ”
そう思っていたら

成長ホルモンは3種類ともバッチリ出ていました!
奥手タイプってことですね。
思春期でグンと伸びるタイプの子だと思います。
検査の数値がギリギリの数値の場合には、しばらく期間をおいて再検査という場合もあるんですが、ここまでバッチリ数値が出ているので再検査は必要ないですね。

“そういう意味の苦笑いだったのかぁ…”
成長ホルモンがバッチリ出ていると言われた検査結果
1種類目『インスリン』 ⇒ 下限6に対して息子は11
2種類目『アルギニン』 ⇒ 下限6に対して息子は20.2
3種類目『GHRP2』⇒ 下限16に対して息子は72.5

たしかに、どの数値も大幅に上回っているかも…
遺伝とか関係あるの?
ウチのパパさんは3月の早生まれ。
特に病気も無く健康に育ってきた子どもです。
現在の身長は186㎝。
でも、中学生までは一番小さい子どもだったそうです。
思春期を過ぎて急激に伸びたタイプ。
先生が言う『奥手タイプ』というのはこのことかもしれないですね。
息子さんがパパさんの血を引いて思春期にグンと伸びるのかどうかはわかりません。
なんせ心臓病だし…。
心臓病なのにグンと急激に伸びるのも体の負担を考えると怖い気がします。
この検査以降の息子の身長の記録
8歳(3年生):115.4㎝
9歳(4年生):120.9㎝
10歳(5年生):125.1㎝
11歳(6年生):129.7㎝
12歳(中学1年生):136.0㎝
13歳(中学2年生):145.3㎝

平均的な成長曲線ではまだ一番下のラインだと思います。
思春期といわれる時期もあと数年なので、ここからどの程度伸びるのかはわかりません。
心臓の手術も近いので気になるところです。
まとめ
心臓病の息子の成長ホルモン分泌負荷試験の検査入院の経験談をまとめました。
検査入院ですが、成長ホルモンを測定するために、本来は必要の無い薬剤を投与する検査です。
検査中に意識が薄れたり、心拍が明らかに速くなる息子の姿を見て怖くなりました。
決して簡単な検査ではないので、医師の指示のもとに適切な検査を受ける事が大切です。
息子の場合は、結果的に成長ホルモンが出ていたので、その後の治療は必要ありませんでした。
この検査で成長ホルモンが出ていないと診断された場合には、低身長の治療に進むことになると思います。
いずれにしても、子どもが成長する時期は限られているので、低身長が気になる場合には早い段階で診断をしてもらって適切な治療を受ける事が大切です。