先天性心疾患の息子の身長と体重はずっと平均値よりも低い数値でした。
8歳の時に近所の小児科で低身長の検査をすすめられました。
もともと病気があるのだから、少しくらいサイズが小さいのは当たり前だと思っていた私にとって、低身長の検査を受けるという事は想像もしていない事でした。
低身長の検査はどんな事をするのでしょうか?
息子の8歳の体験談をまとめています。
近所の小児科で低身長を指摘される
息子の身長は産まれてからずっと平均値の一番下をかすめるかもう少し下というラインです。
心臓の主治医からはこう言われていました。

心臓病児の身長が低いのはよくある事です。
平均より低くても、本人なりに伸びがあれば問題ありません。
伸びが無くなって停滞するようなら少し考えたほうが良いと思いますが、このグラフなら問題ないですよ。
だから、私も気にした事はありませんでした。
幼稚園・小学校と集団生活を送ってきて、たしかに息子は一番小さいです。
でも、見るからに明らかにおかしいくらい小さいというわけではありませんでした。
何十人かの子が集まれば、息子と同じくらいのサイズの子も1人か2人くらいはいるかなという感じ。
ところが、発熱で近所の小児科を受診した時に低身長を指摘されました。

今のところ発達ラインの一番下ギリギリのラインなので、今すぐ検査をしなければならないという事は無いと思いますが、心臓の事もあるので、一度循環器科ではなく小児科で相談してみてはどうでしょうか?

“ 心臓病だから小さいのは当たり前じゃないのかなぁ… ”
府立医大では循環器科しかかかった事が無いので、念のため電話で聞いてみました。

低身長は小児科になりますね。循環器科と小児科は別になりますので、循環器科とは別の日に予約を取ってもらえますか。
こうして府立医大の小児科を受診する事になりました。
心臓病の息子の身長の記録
0歳:48.0㎝
6ヶ月:64.0㎝
12か月:68.0㎝
1歳6ヶ月:74.8㎝
2歳:80.0㎝
3歳:86.2㎝
4歳:92.8㎝
5歳:98.6㎝
6歳(1年生):104.6㎝
7歳(2年生):110.2㎝
8歳(3年生):115.4㎝
低身長の検査はどんな事をする?
最初に行う検査
初診の検査は採血・採尿・手の甲のレントゲン検査でした。
実は近所の小児科は息子さんと同じクラスの子も何人か通っていて、息子以外の2人も低身長を指摘された事がありました。
2人は持病が無く、市民病院で血液検査と手の甲のレントゲン検査をして経過観察になったそうです。
入院検査が必要になる事もある

成長曲線を見ると平均よりも2段階低い『-2SD』のラインぎりぎりですね。
低身長の検査をするには、今はとても良い年齢です。
もっと本格的な検査をしてはっきりさせておいた方が良いかもしれませんね。

そうですか…。

成長ホルモン分泌負荷試験という検査です。
3泊の入院が必要になります。

え?入院するの?
ヤッター!(←なぜか入院に喜ぶ)
低身長の成長ホルモン分泌負荷試験って何?
成長ホルモンが十分に出ているかどうかを確認するための検査です。
成長ホルモンは主に夜間に分泌されています。
日中に成長ホルモン濃度を調べてもあまり意味がありません。
そこで、成長ホルモンを刺激する薬剤を投与して、その後の数値を測定する事で成長ホルモンが出ているのかどうかを確認しようという検査です。
入院しないとできない検査?
薬剤の投与前は空腹のままで、投与後30分、60分、90分、120分、と数回の採血をしないといけないですので、ちょっと大変な検査です。
投与する薬剤は何種類かありますが、最低でも2種類以上の薬剤で検査します。
同じ日に2種類以上の薬剤の検査はできません。
息子の場合は3泊の入院で3種類の薬剤の検査を実施しました。
病院によっては、通院で検査をする事が可能な病院もあるようです。
小さいお子さんで採血の針を何度も刺すのが困難な場合などには、息子のように入院して集中的に検査をするほうが楽かもしれません。
ある程度年齢が上の場合には通院で複数回にわけて検査をするという方法もあります。
低身長が気になったら?
息子のように先天性の病気で産まれたり、小さく産まれた場合には産まれた時から定期的にフォローアップしてもらっています。
しかし、健康なお子さんの場合には低身長に気がつきにくい事もあります。
子どもの成長は、乳児期と思春期に急激な伸びがあります。
身長が伸びるのは骨が成熟する思春期頃までです。
もし成長ホルモンに問題がある場合でも、骨が成熟するまでの期間に早く治療を開始できれば、標準身長に近づく可能性も高くなります。
お子さんの成長が気になる場合には早めに相談する事が大切です。
まとめ
心臓病の息子が低身長の検査をすすめられた体験談をまとめました。
実際に入院でどのような検査をしたのかは、また別の記事でまとめようと思います。
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