14時間に及ぶ心臓手術を無事に終えました。
手術日の夜を含めて3泊のPICU生活。
その後病棟に戻って心臓手術から5日が経過しました。
手術後からここまでの記録をまとめています。
また、私が想像していた点と違って驚いた事についてもまとめています。
目次
心臓手術後5日目までの経過について
PICU(小児集中治療室)は新型コロナウイルスの影響で両親も面会禁止です。
1日1回電話をして様子を聞きました。
手術翌日
- 朝には人工呼吸器を外して果物を食べた
- 日中はDVDを見て過ごしている
手術翌日の様子についてはこちらにまとめています。
手術から2日目
- 循環状態はとても安定していて順調
- 痛みが強いようなので状態に応じて痛み止めを使っている
- 痛み止めの副作用で吐き気が出るのでゼリーなどを食べている
- 予定通り明日PICUを出て病棟に移る
手術から3日目(PICUから病棟へ移る)
- 午前中にPICUから病棟へ移る
- ドレーンの管を痛がる
痛い、痛い、痛い、いーたーい!
イタイ、イタイ、イタイ
痛み止めを使っていても痛みが強いようで、ずっと痛い痛いを連呼していました。自分の足をバンバンと叩きながら痛みと闘っていました。
痛みがかなり強いようなので一番強い痛み止めを使います。全身麻酔の時に使用する麻薬のような痛み止めになりますので使える間隔は8時間空けないと使えないお薬になります。
痛み止めが効いたようで、その後少し落ち着いてきました。
- 体重計で体重を測る⇒手術後はじめて立ち上がる
- 耳鼻科の診察を受ける
赤ちゃんの頃の手術の影響で片側の声帯が麻痺しているんですよね。たしかに片側の声帯はまったく動いていませんね。でも反対側は特に炎症もないので、そのうち声枯れは治ってくると思います。
- 尿瓶でおしっこをする
- 果物を少し食べる
- 痛み止めの副作用で吐き気が強くなる
気持ち悪い…吐く…
痛いのも嫌だけど吐くのも辛い。
痛みを取るか、吐き気を取るかという究極の選択のせめぎあいで苦しみました。
PICUから出たこの日は痛みと吐き気に苦しんだ1日でした。痛すぎて暴言を吐く事もありました。触られるのも嫌、話しかけられるのも嫌という状態だったようです。
手術から4日目
- 昨日と比べて痛みがだいぶ減る
- 自分で歩いてトイレに行く(個室内の数メートル)
- ゼリー・果物・パンなどを少しずつ食べる
- ドレーンの管が2本抜ける
痛かったドレーンの管が2本抜けたのでだいぶ楽になりました。
手術から5日目
- まだあまり食欲がないけれど、昨日よりはだいぶ食べられるようになる
- ドレーンの管の残りの1本が抜ける
- ドレーンの管が全て抜けたので明日からシャワーに入れる
- 一週間後までに抜糸の予定
- 病室内や処置室までスタスタと歩く
ドレーンが抜けてスッキリしました。点滴がまだ邪魔だけど頑張ります!
私の想像と違っていて驚いた事
心臓手術は13年ぶりです。
赤ちゃんの時以来の手術なのでどうなるのだろうと思っていました。
13歳の手術後の状態を私なりに想像して入院生活に入りました。
でも、想像と違っていて驚いた点がいくつかありました。
手術翌日から普通の食事が出る
手術翌日の夕飯から普通の食事が出たようです。
少なくとも手術後数日はおかゆ等を想像していましたが、ガッツリと普通の食事が続きます。
さすがに本人の食欲が無いので自分で買ってきたゼリーなど食べられる物を食べています。
手術後はほとんど食べられないだろうし、食事もまだきちんとした物は出ないだろうと想像していました。私も息子の前では食べられないだろうと思っていました。でも普通の食事がきちんと出るので、私が息子の病院食を3食きっちりいただくという健康的な生活でした。
水分制限は多すぎて苦労?
心臓手術後といえば水分制限があります。
息子が赤ちゃんの頃はICUに入っていた期間が長かった為、病棟に戻れる頃には水分制限がありませんでした。
その為、赤ちゃんの頃は水分制限に苦労した記憶はありません。
でも他のお子さんが氷をなめて水分量を我慢している姿を見ていたので、水分制限には苦労するだろうと想像していました。
利尿剤を点滴で入れているので水分が足りないと脱水になります。なるべく1000mlの上限ギリギリまで水分をとるようにしてくださいね。
水分が取れずに苦しむだろうと想像していましたが、実際にはその逆でした。
病棟に戻った直後は痛みと吐き気でお茶を飲むのも嫌という感じでした。
その後はかなり飲めるようになってきました。
今後は上限を超えないように注意しながら飲む必要がありそうです。
今まで服用していなかった薬がとてつもなく苦いです。これを飲む時に大量の水が必要です。明日からは水分が足りなくならないようにうまく調整しながら飲もうと思います!
回復力の早さ
0歳児と13歳を比べたら当たり前の事ですが、赤ちゃんの頃の手術と比べると回復力の早さが全然違うと感じます。
でも、同じような年代でも個人によって回復力の早さには違いがあるようです。
看護師さんは励ますつもりで大袈裟に褒めてくれているのかもしれませんがこのように言われました。
PICUからこんなに早く出てくるなんて凄いですよ。中学生高校生でも1週間くらい出てこれない子も多いですよ。
処置室までスタスタと歩いてたからビックリしました。全体的に女の子よりも男の子のほうが痛みに弱い感じなんですよね。だから歩くのも苦労する子が多いんですよ。
色々と怖さもわかる思春期の心臓手術。きっと手術後の痛みや苦しさに付き添う事が一番大変だろうと想像していました。でも実際には日に日にどんどん回復して『大変』と感じる間もなくここまできたなという感じです。
まとめ
13年ぶりの心臓手術をした息子の術後5日目までの様子をまとめました。
傷口がきちんと塞がるまでにはまだ少し時間がかかります。
その間は感染症の危険もあるので安心はできません。
手術直後の痛みという大きな山は越えたので、これからもしっかりと治していければいいなと思います。