子供の病気・怪我

新型コロナ関連記事ー欧州で川崎病に似た症状の子供が相次いで確認される

子供の病気・怪我

新型コロナウイルスはまだまだ終わりが見えない感じですね。連日色々なニュースが報道されています。

先日『欧州で川崎病に似た症状の子供が相次いで確認される』というニュースがありました。

新型コロナウイルスとの関連があるのかどうかはまだわかっていないようですが、調査をすすめているとのこと。

では『川崎病』ってどんな病気なんでしょうか?

我が家の息子さんも4歳で川崎病にかかりました。

その時の経験を踏まえて、川崎病についてまとめていきます!

[追記]

ニューヨークでも川崎病に似た症状で入院する子どもが15人に上るという報道がありました。やはり新型コロナウイルスと何らかの関係があるのかもしれませんね。

川崎病に似た症状の子供が相次いで確認される

2020年4月30日のニュースではこのように報道されていました。

ヨーロッパ各国では全身の血管に炎症が起こる「川崎病」に似た症状のある子どもがこのところ相次いで確認されている。その中には新型コロナウイルスに感染している例も報告されている。ヨーロッパ各国はこうした症状と新型コロナウイルスとの関連について、専門家による調査を始めました。

WHO=世界保健機関の技術責任者のバンケルコフ氏は29日の記者会見でこう述べたそうです。

非常にまれなケースのようだが、ヨーロッパのいくつかの国で『川崎病』のような症状が報告されている。各国にも状況を注視するよう呼びかけている。

全世界的に流行している新型コロナウイルス。『欧州の話だから日本にはまだ関係ない』とは言えませんよね。

日本でもそのような事例が報告されるかもしれません。

川崎病ってどんな病気?

『川崎病に似た症状』と言いますが、川崎病とはどのような病気なのでしょうか?

『川崎病』とは、乳幼児期に発症する病気のひとつです。毎年1万5千人くらいの子どもがかかっているといわれている病気です。

川崎富作博士がこの病気を見つけたので世界的に『川崎病』と呼ばれています。『川崎病』という名前から連想して、神奈川県川崎市の大気汚染による公害病だと勘違いしている方も多いかもしれませんが『公害病』や『川崎』とは全く関係ありません。正しく理解したいですね。

川崎病の特徴

  • 全身の血管に炎症が起こる。
  • 原因はよくわかっていない。
  • おもな症状は、数日以内に出そろってくる。
  • 最もかかりやすいのは、0歳から4歳までの乳幼児。
  • 男児が女児よりも1.3倍程度多く発病している。
  • 人から人へうつる病気とは考えられていない。
  • 適切な治療を行えば多くの患者さんは、元の日常生活ができるようになる。しかし時に心臓に後遺症が残る場合がる。

川崎病の症状

川崎病は急な発熱ではじまることが多いです。

次の6つの主要な症状のうち5つ以上、または4つに加えて冠動脈に病変が確認された場合に『川崎病』と診断されます。

ただし、4つ以下の症状で冠動脈病変がない場合や3つ以下の症状で診断される不全型も20%程度はあります。

川崎病の主要な症状

  • 症状1:発熱
  • 症状2:両眼の白目の充血(目ヤニは出ない)
  • 症状3:発疹(全身に発疹が出たりBCGの予防接種の痕が赤く腫れる)
  • 症状4:手足が赤く腫れる
  • 症状5:首のリンパ腫が腫れる
  • 症状6:唇や舌が赤くなる

川崎病のその他の症状

  • 唇がカサカサに乾燥する
  • 舌がイチゴのように赤く腫れる
  • 指先の皮がむける

 

たらこっこ
たらこっこ

川崎病の診断が確定するのは難しいというのが実際に経験した私の感想です。

最初は幼稚園で『手足口病』が流行していたのでそう診断されました。

熱が急激に上がったわけではないので、診断が難しかったです。(熱が出る病気なんて色々ありますもんね・・・)

 

数日して色々な症状が出始めた頃に近所の小児科医が「これはおかしいかもしれない!」と気がついてくれました。そしてこども病院へ連絡を取ってくれて、その日のうちに緊急入院でした。

判断が遅れると手遅れになる事もあります。症状の見極めがとても大切です。

 

 

川崎病の治療は?

川崎病の治療では急性期の強い炎症反応をできるだけ早く抑えて、冠動脈瘤ができないようにすることが大切です。多くの場合は入院治療が必要になります。

アスピリン療法

アスピリンという薬を内服する治療法です。
アスピリンは血管の炎症を抑える効果と血液を固まりにくくする効果がある薬です。これを内服することにより血栓を予防する効果があります。
症状の軽い患者さんにはこの治療法のみが行われることもあります。

免疫グロブリン療法

免疫グロブリン製剤という薬を静脈内に点滴して、全身の炎症を抑えて冠動脈瘤ができるのを防ぐ方法です。
川崎病と診断された場合に投与しますが、現時点でもっとも効果的な治療法です。アスピリン療法単独よりも冠動脈瘤ができる頻度を少なくします。
現在、日本では約90%以上の患者さんに免疫グロブリン療法が行われています。
免疫グロブリン製剤を1~2日で投与する場合が多いです。

その他の治療方法

『アスピリン療法』や『免疫グロブリン療法』を行っても、少数ながら効果が得られない患者さんが全体の15~20%あるといわれています。この場合は『免疫グロブリン製剤の追加投与』『その他の薬(ステロイド薬、抗TNF-α薬、その他の炎症物質を抑える薬)の投与』『血漿交換療法による治療』などが行われます。

川崎病の合併症は?

川崎病が発病した時には全身の血管に強い炎症が起こります。特に心臓の冠動脈という血管の一部が瘤のように膨らむ冠動脈瘤ができることがあります。

『川崎病=心臓病』というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。川崎病の合併症としてこのような症状が出る事があるために、定期的に心臓の検査をする必要があります。そのため、このようなイメージがあるのかもしれません。

川崎病は全身の血管に炎症が起こる病気です。そのため、他の臓器にも合併症がみられる場合がありますが、ほとんどが一時的なもので、治療の効果があれば重症になることはまれです。

退院後の治療は?

冠動脈に後遺症が無い場合

主治医と相談したうえで、発症1ヵ月後・3ヵ月後・6ヵ月後・1年後・5年後を目安に診察を受けることを勧められる場合が多いです。

診察時には心電図・心エコー検査・胸部X線などの検査を受けます。

さらに、最終チェックとして、運動負荷心電図を受けることが望ましいとされています。

急性期の症状がなくなってからは、アスピリンなどの血液を固まりにくくする薬を1ヵ月~3ヵ月後くらいまで服用することがあります。

日常生活で気をつけることは特にありません。運動も制限する必要はありません。

心エコー検査とは?
超音波を利用して冠動脈瘤などの細い血管の状態を体の表面から観察します。X線被ばくなどの負担もありません。安心して繰り返し受けることができる検査です。
運動負荷心電図とは?
心電図をとりながらベルトコンベアー上の走行・階段運動・自転車こぎなど心臓に負荷をかける動作をします。これによって運動時にも心臓の筋肉に必要な血液が流れているかどうか、虚血症状が無いかどうかを調べます。検査をするにはある程度の年齢に達していないと難しいです。

冠動脈に瘤が残った場合

冠動脈に瘤が残った患者さんは、治療と生活の管理が必要です。主治医とよく相談する事が大切です。

川崎病にかかってしまったら?

川崎病は原因がわからず、誰でもかかる可能性がある病気です。

こんな言い方をすると語弊があるかもしれませんが、我が家の息子さんの場合には、もともと重症の心疾患で産まれてずっと治療を続けてきたので、4歳で川崎病にかかってもそれほどのショックはありませんでした。

しかし、健康なお子さんがある日突然この病気にかかったらショックが大きいと思います。

治療が成功すれば、その後は運動制限もなく、日常生活を普通に過ごす事ができますが、医師の指示のもと定期的に長期的に治療や検査をしなければならない病気です。

治療が終わったからそれで終わりという病気ではありません。長期的に治療をする中で子供が成長し、悩みが出てくる事もあるかもしれません。そんな時は同じ病気を持つ方とお話ができれば一番いいですよね。

川崎病にかかった方のために『川崎病の子供をもつ親の会』があります。同じ病気にかかった事のある親御さんと知り合える機会はとても貴重だと思います。

『川崎病の子供をもつ親の会ホームページはコチラ』

まとめ

新型コロナウイルスのニュースに関連して『川崎病』についてまとめました。

川崎病にかかりやすいといわれる年齢(0歳~4歳の乳幼児)は色々な病気にかかるものです。

川崎病の症状は他の病気の症状と似ているものもあります。

川崎病に罹っている場合でも、一度に症状が出ることもあれば、数日にかけて次々と色々な症状が出ることもあります。また症状がそれほど出ていなくても川崎病と診断される事もあります。

とても判断の難しい病気ですが、日頃からお子さんの様子をよく観察して、少しでも当てはまるような症状がある場合には病院に相談する事が大切ですね。

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