先天性心疾患で産まれた場合、多くは赤ちゃんの頃に手術をします。
その手術で人工弁や人工血管を取り付けた場合には、成長と共に継続的に取り換える手術が必要になります。
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。息子もまだこの先も手術が必要です。そんな先天性心疾患児の希望になるようなニュースをご紹介します
弁置換がカテーテル治療で成功したニュース
赤ちゃんや幼少期に手術で取りつけた人工弁は年数が経てば取り換える必要があります。
再手術では開胸して人工心肺を使うのが一般的でした。
しかしそれがカテーテル治療で成功したというニュースがありました。
静岡県立こども病院(静岡市葵区)は、カテーテルを使った先天性心疾患の治療の一つ「経皮的肺動脈弁置換術(TPVI)」を3例成功したと発表した。同手術の実施と成功は県内で初めてという。
先天性心疾患の患者は、心臓に近い肺動脈に血液を送り込む弁がうまく機能せず、小児期に手術を受けるケースが多い。弁は体の成長とともに機能低下することもあるため、継続的に置き換える必要がある。
同病院が今回実施したTPVIは、人工的な弁を先端に取り付けた直径約1センチのカテーテルを太ももなどから心臓まで挿入して弁を置き換える治療法。胸を切り開き人工心肺を使う従来の手術方法に比べ、患者の体への負担を軽くし、入院期間の短縮につながると期待されている。
同病院によると、手術を受けた患者はいずれも30代の男女で、術後の経過は順調という。担当した循環器科の石垣瑞彦医長(40)は「適切な時期に負担の少ない手術を行うことで、早期の社会復帰に貢献できる」と話した。
参照:https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1233987.html
息子も将来的に弁置換の再手術が必要と言われています。このようなニュースはとても希望がもてますね
手術の詳しい内容は静岡県立こども病院のホームページから見ることができます。
患者も情報収集が必要
重度の先天性心疾患で産まれた息子は赤ちゃんの頃の根治手術に際していくつかの病院でセカンドオピニオンをしました。
この時に今回のニュースにもなった静岡県立こども病院にも行きました
静岡県立こども病院は先天性心疾患の手術では国内トップレベルでとても素晴らしい病院だと感じました。
しかし、当時の息子にとってはこの病院よりももっと良い治療(手術)ができる病院があった為、この病院では手術をしませんでした。
そして赤ちゃんの頃の根治手術から10年以上が経過して13歳の頃に再手術をしました。
(転勤で地域が変わって、再手術をしたのはまた別の病院でした)
手術は無事に成功しましたが大人になってからまた弁置換などの再手術が必要になるだろうと言われました
今回ニュースになった経皮的肺動脈弁置換術(TPVI)を実施しているのは2023年現在で全国13の施設です。
今後もっと増えていくかもしれません。
将来、再手術が必要となった時にはどのような術式で治療をするのが自分にとって最適なのか、場合によってはセカンドオピニオンを行って自分で病院を探す事も必要になるかもしれません。
患者として最適な情報収集をしてより良い選択をすることも大切ですね。息子にはそれを教えていきたいと思います
終わりに
大人になった先天性心疾患の弁置換でカテーテル治療が成功したニュースをご紹介しました。
先天性心疾患の治療分野は日進月歩でどんどん進んできている印象があります。
息子が産まれた16年前に比べてこのような希望をもてるニュースが増えてきました。
息子が再手術をする未来には、もっと医療が進歩している事を祈るばかりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました