心臓病があって発達が遅れていた息子さん。
幼稚園なんてまだまだ入る気は無かったのに、パパさんの転勤で急遽幼稚園探しをしました。
幼稚園探しは難航しました。
気になる幼稚園に見学に行って、すぐに入園が決まりました。
その時の体験談をまとめています。
東京 ⇒ 福岡へ転勤。引っ越し早々幼稚園見学に行きました
幼稚園の印象はとにかく狭い
幼稚園の園庭はとにかく狭い!
“ え?これが幼稚園?狭すぎない? ” というのが第一印象でした。
でも1学年20名ほど×3学年なので、このサイズでちょうどいいようです。
広すぎると先生の目が行き届かないだろうし、息子さんにもこのサイズが合っているような気がしました。
80歳近い女園長先生が園児全員をお迎えする
その幼稚園の園長先生は80歳近い年齢の女園長先生です。
見学に行った日は園児の登園時間に合わせて行きました。
門の前で園長先生が立っていて、登園してくる園児全員に声をかけているのが印象的でした。
しかも、園児全員の名前を呼んでいます。
なんだかそれだけでも安心できるような気がしました。
子ども達が優しい気がする
まずは教室で先生達とお話をしました。
それからほどなくして、年長さん達が外遊びをする時間になりました。
すると、息子さんも滑り台めがけてまっしぐらに走り出しました。

年長さん達、みんな体も大きいけど大丈夫かなぁ…
私の心配をよそに、息子の手を引いて一緒に遊んでくれた年長さんたち。
子ども達の優しさを感じて “ここなら大丈夫かも” という気がしました。
東京で幼稚園の未就園クラスなどに参加した事が何回かありました。
でも、みんながみんな優しい子どもばかりではありません。
自分よりも小さな子が来ても、平気で割り込んで自分が先に行くような子どももいます。
園によって園児達がみんなで “小さい子には手を貸そう” という園もあれば、そうでない園もあるように感じていました。
この幼稚園は普段から『縦割り保育』を実践していて、年長さんが年少さんの面倒を見るのが当たり前になっていると聞きました。
だから、突然現れた息子の事も自然に助けてくれたんだと思います。
こういう園なら親としては安心です。
ベテラン園長先生の言葉が刺さりました
年長さん達が外遊びを終えて教室に戻ると、息子さんは1人で砂遊びをはじめました。
そこに園長先生がやってきました。
そして園長先生に名前を呼ばれると、園長先生の目を見て元気にお返事をした息子さん。
園長先生は私にこう話してくれました。
体のサイズはたしかに少し小さいから、最初は少し疲れるかもしれないですね。この園の年少さんは、ほとんどの子は未就園児クラス(2歳児)から来ています。同級生と言っても園には慣れている子が多いですから、最初はついていくのが精一杯かもしれません。ご病気のことも、少し言い方が悪いですが、例えば手が無いとか足が無いだったら、子供達もハッキリわかります。そうなると自然と助けてあげようと思います。
でも心臓病と言っても “心臓って何?” という感じで子ども達にはわからないと思うんですよ。
ただ、うちの子ども達は何か困ったことがあればお友達同士で助け合ってやっていくと思います。
小さくても病気があっても大丈夫です。
さきほど遊んでいる様子を見ていましたが、息子さんは自分の意思をハッキリもって、上の子のやる事を見て行動しているじゃないですか。
成長は少し遅れているかもしれないけれど、頭の中はきちんと発達しているお子さんですよ。
3年間ゆっくり見守っていきましょう。
3年間ですごく成長すると思います。
どんな成長をするのか、私もとても楽しみですから、お母様も楽しんで見守られてください。
大切なのは、お母様は息子さんの手を放す事です。

わぁ、主治医に言われた事と同じ事を言われた。
この幼稚園ならきっと大丈夫だ!
その場で入園決定!
息子さんも、優しい先生や園児達に遊んでもらって、この幼稚園を気に入った様子でした。
どんな幼稚園?
- 園バスは無し。保護者と一緒に登園する事。我が家からは車で20分~30分ほど。朝は少し渋滞するのでもっと時間がかかる日もありました。
- 基本的には毎日お弁当。(おにぎりの日やパンの日もありましたが、基本的には毎日お弁当でした。)
- お預かりは無し。(下校後のお預かりは基本的にありませんでした。)
- 少人数の縦割り保育。
⇒ 1学年の定員は20名ほどで1クラスのみ。クラス替えというものはありません。

園長先生のお話、他の先生方の対応、通っている子供達の様子、すべてを見てもう何の不安もなく “この幼稚園なら大丈夫” と感じました。
こうしてその場で入園を決め、数日後には新入園児として入園式を迎える事になりました。
まとめ
心臓病の息子の幼稚園が決まった時の経験談をまとめました。
幼稚園探しで直面した事は、障害を持った子はなかなか受け入れてもらえないという事でした。
でも、私は受け入れてくれない幼稚園に対して頑張ることはやめました。
どうせそんな幼稚園に入ったところで良い事は何ひとつないだろうと思ったからです。
でもきっとどこかに、息子を受け入れてくれるところがあるはずだと信じて幼稚園探しをしました。
結果的に、何の迷いもなく『ここに行かせたい!』と思える幼稚園が見つかった事は本当に良かったと思います。
障害児の幼稚園探しには親の根気が必要なのかもしれません。
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