順調そのものだったマタニティライフが一転したのは妊娠30週でした。
赤ちゃんの超音波検査で障害(心臓病)が見つかったんです。
それから大学病院に転院して3回目の超音波検査を受けました。
赤ちゃんの障害の程度や出産方法がわかるかもしれません。
たらこっこ@nikonikotarakoです。
出産まであとわずかな時期にさしかかった超音波検査の記録です
赤ちゃんの超音波検査で障害が見つかってから3回目
この日は大学病院での3回目の超音波検査でした。
残念ながら赤ちゃんの心臓病が消えるはずもなく、現状は変わりませんが、産まれてからそれほど慌てて処置をする必要もないので通常分娩でいけるだろうと言われました。
私の場合は赤ちゃんの心臓病が中等度~重度である事は残念ながら確定していました。
でも、赤ちゃんの状態がお腹の中で急変するという可能性も低いため、できるだけ大きく育てて自然に近い状態で出産するという事が決まりました
担当の先生に出会ってから1ヶ月ほどが経ちました。
はじめは近所の個人病院に通っていて出産もそこでする予定でした。
その病院で大学病院から超音波専門の先生を呼んで胎児診断をしてくれるというので診察を希望してその時に初めて今の先生と出会いました。
その診察で心臓病の可能性がある事を見つけてくれました。
まだ可能性でしかないから気を落とさないでください
と笑顔で見送ってくれました。
大学病院であらためて精密検査をした時、やっぱり心臓病は間違いありませんでした。
病気についてひととおりわかりやすく説明してくださったあとにこう言ってくれました。
お母さんは自分を責めてしまいがちだけど、誰のせいでもないですからね。
それどころか、お腹の中にいる間から超音波検査を受けようと思って、病気を見つけてあげられたことは、この子にとってとても幸せなことでしたよ。
私達も全力を尽くしますから、お母さんもこの子の強運を信じて頑張りましょう!
先生の優しい言葉に涙が溢れて止まりませんでした。
その後の診察でも私が「質問があります」と言うと手を止めてきちんと目を見て話を聞いてくれます。
すごく愛想が良いという訳ではないけれど、とてもあたたかい雰囲気を持った先生です。
辛い状況の中でこういう先生に出会えた事は本当にラッキーだなぁと思います。
出産まではこの先生に任せておけば大丈夫!と信頼しています。
これから先、心臓外科の先生や小児科の先生にお世話になることになるけれど、これから出会う先生も良い先生だといいなぁ…と思います。
超音波診断から10年以上経ちました(追記)
はじめて赤ちゃんの病気がわかった日の事は今でもはっきりと覚えています。
今はあの頃よりも胎児診断が進み、赤ちゃんの病気が発覚する確率も増えてきているかもしれません。
赤ちゃんを授かった時に、誰でも思う事は『元気に育ってね』ではないでしょうか。
そのごく当たり前な願いが叶えられないと知った時、絶望と不安と恐怖心に似た気持ちが出てくるのは当然の事だと思います。
でも、医学が日々進歩しているのも事実です。
この時お腹の中にいた赤ちゃんは産まれた日にあらためて医師から命の選択を迫られ、その後何度も命の危険にさらされました。
それでも多くの人の手によって助けられ、何度かの手術を乗り越えて中学生になりました。
終わりに
赤ちゃんの超音波検査で障害が見つかってから3回目の検査についてまとめました。
私が赤ちゃんの心臓病を比較的早い段階で受け入れることができるようになったのは、超音波検査をしてくれた先生との出会いが大きかったように思います。
私と同じように妊娠中に赤ちゃんの障害を知らされたお母さん達に、私の体験が届けば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。