小規模特認校は主に全校生徒100名以下の学校で行われている制度です。
通常の学校制度と少し違った特認校制度の学校。
息子を通わせようと思ったものの不安もありました。
メリットがあればデメリットもあるはず!
全校生徒100名以下の小規模特認校に通って失敗と感じた事は?
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。
息子は転校で地域の違う2つの小規模特認校に通いました。
実際に通わせて失敗と感じた事はあったのかなど小規模特認校のデメリットについてまとめました
小規模特認校って何?どんな制度?
まずはメリットを知りたいという方はこちらを先に読んでみてください。
メリットもデメリットも知れば小規模特認校の魅力がわかるかもしれません。
目次
小規模特認校のデメリット
少人数の学校で手厚い教育を受ける事ができる小規模特認校。
でもあまりにも人数が少なすぎない?他に問題は無い?と疑問に感じる方もいるでしょう。
私も小規模特認校に通わせるべきかどうか悩みました。
デメリットを知ることで、本当にその小学校に通わせて良いのかどうか見えてくる部分があるかもしれません。
特認校のデメリット1.人数が少なくクラス替えが無い
小規模特認校は全校生徒100名以下の学校で行われています。
学校にもよりますがほとんどが1学年1クラス。
1クラスの人数は10名~20名ほどです。
息子の通った小学校は2校とも全校生徒80名ほどでした。
しかし学校によっては、これよりも人数が少ない学校もあります。
1学年の人数が数人程度の場合には複式学級(2学年で1クラス)になることもあります。
その少人数のメンバーで6年間共に過ごす事になります。
通常の学校であれば毎年クラス替えがありますが小規模特認校にはそれがありません。
僕の学年はみんな仲良くやっていたけどケンカが多い学年もあったよ
兄弟児を何人も通わせているママ達もいました。
その方達のお話を聞くと学年によってカラー(雰囲気)が変わると言っていました。
穏やかで問題の無い学年は良いのですが常に何か問題が発生する学年もあったようです。
こればかりは入学してみないとわからない問題です
- 少人数なので人間関係が濃密になる
- 喧嘩や揉め事があっても逃げる事ができない
- 見方を変えれば、問題があってもみんなで解決しようとする事で成長できるともいえる
考え方を変えるとデメリットと感じる事も実はメリットになるかもしれませんね
特認校のデメリット2.保護者付き合いもずっと一緒
児童の関係が濃密ならば保護者の関係も濃密です。
小規模校に通わせようと考えるような保護者ばかりなので教育熱心な方が多いです。
『私はこう思う!』という強い考え方を持っている保護者の方もいます。
中にはちょっと考え方が行き過ぎていて周りと調和の合わない方も…。
そのような方々とも付き合っていかなければなりません。
どうにもこうにも保護者同士の付き合いが苦手という方には苦痛に感じるかもしれません。
私の場合は息子が学校での出来事を積極的に話してくれる子ではなかったので、保護者同士の付き合いは有難かったです。
他の保護者から「うちの子が学校でこんな事があったって言ってたよ」などと情報を知る事ができるのがとても良かったと思います
特認校のデメリット3.PTAには積極的に参加しなければならない
小規模特認校を運営するには学校・地域・保護者の連携が大切です。
その為PTA活動もとても盛んです。
しかも家族数が少ないので役員になる確率も高くなります。
6年間で1回や2回は普通に役員をやらなければならないと思っておいたほうがいいです。
また学校清掃や運動会のテント設営など、全保護者で行う場合も多いです。
PTA活動には極力参加したくないと考えている場合には向いていないかもしれません。
2つの学校で面接を受けましたがその際には「保護者の協力が必要ですが参加できますか?」と聞かれました。
保護者の協力が無い場合には入学を断られる場合もあるかもしれません
でも子どもを見守りながら育てられるのは小学校の間までかもしれません。
みんながお互いの子どもをよく知っていて学校全体がひとつの大きな家族のような感じなので安心感もあります
特認校のデメリット4.競争心があまり育たない
6年間同じメンバーで過ごすので、クラスメイトの得意な事や苦手な事をクラス全員で把握しています。
「算数は〇〇君が得意だよね」
「走るのは〇〇君が速いよね」
「発表するのは〇〇さんが上手だよね」とお互いに認め合っています。
そのため競争心があまり育たないという部分はあるかもしれません。
苦手な事は得意な子に教えてもらって、クラス全体で少しずつ伸びていく事ができます
息子のように発達の遅れがある子が人数の多いクラスに入ったら、おそらく何も目立たずに終わってしまっていたと思います。
自分が主役になれる機会が多いのは小規模校ならでは。
「すごいね!」と周りの子や先生から言われる経験は、子どもにとってとても大切だと感じました
息子のように障害のある子や発達に遅れのある子は特認校に受け入れてもらうことはできるの?と気になる方はこちらを読んでみてください。
特認校のデメリット5.学校までの通学に時間やお金がかかる
特認校は自分の住んでいる学区以外からの通学が可能です。
学校によって条件はさまざまですが、公共交通機関を使って通ったり、保護者が車で送迎したりします。
その為、交通費やガソリン代などがかかる場合があります。
また通学に時間がかかるため朝早くに登校して夕方遅くにならないと帰宅できない事もあります。
最初の小学校は7時前に家を出なければならず、急な山道を10分歩かなければならなかったので、本当にここに通えるのかどうかとても悩みました
交通費の補助が出る学校もあります。
本当に通学できるのかどうかお子さんと一緒に通学路を確認してみる事も大切です
息子が通った最初の小学校は通学路もかなりハードなものでした。
心臓病のある息子を特認校に通わせようと決めたのは主治医からのアドバイスが大きかったと思います。
特認校のデメリット6.近所にお友達ができない
一般的な小学生は3時~4時頃には下校して近所のお友達と遊ぶ事もあると思います。
特認校の場合は通学に時間がかかるので帰宅時間が遅くなる事が多いです。
また近所には同じ学校のお友達がいない場合もあります。
そのため帰宅後やお休みの日にお友達と遊ぶ事ができません。
小規模特認校に通ってどうだったのか?
息子は転勤で2つの小規模特認校に通いましたが小規模特認校に6年間通って失敗だと感じた点はありませんでした。
中学生になってからも小規模特認校で得た力が生かされているなと感じたことがあります。
小規模特認校が合っているかどうかは子どもの性格や特性によって違うかもしれませんね。
小規模特認校といっても地域によって学校の特徴に違いがあります。
気になる学校がある場合には入学前に教育委員会や学校に問い合わせをしましょう。
まとめ
小規模特認校のデメリットについてまとめました。
- 人数が少なくてクラス替えが無い
- 保護者付き合いが濃密
- PTAへの参加が必須
- 競争心が育たない
- 通学に時間やお金がかかる
小規模特認校に通わせる場合には学校までの送迎やPTA活動など親の負担も大きいのは事実です。
兄弟の有無や親の働き方の状況によって、小規模校に通うのはどうしても難しいという場合もあると思います。
今は小中一貫の特認校も増えてきています。
気になる場合には一度見学に行くと学校の事がよくわかると思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました