甲状腺ってよく聞くけど体のどこの部分か知ってますか?
甲状腺の病気ってどんな病気か知っていますか?
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。我が家はパパさんも私も甲状腺の病気にかかっています。この記事では甲状腺の病気について経験談をまじえてご紹介します
目次
甲状腺の病気ってどんなもの?
甲状腺は体のどの部分でどんな病気があるのでしょうか?
甲状腺って何?
甲状腺は体全体の新陳代謝を促進するホルモン(甲状腺ホルモン)を出すところです。
首の前側あたり、喉ぼとけの両側にあってラグビーボールのような形をしています。
甲状腺ホルモンは生きる上では欠かせないホルモンなんです。
このホルモンが多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。
いわば『元気の源』のような働きをしているんです。
甲状腺の病気の種類は?
甲状腺に異常があると体に様々な症状が出ます。
甲状腺の病気は主に3つに分けることができます。
- 甲状腺ホルモンが多い場合【亢進症】・・・バセドウ病など
- 甲状腺ホルモンが少ない場合【低下症】・・・橋本病など
- 甲状腺にできものがある場合【腫瘍】・・・良性、悪性
甲状腺疾患の初期症状は?
必ずしもこのような症状が出るとは限りませんが、一般的には下記のような症状が多くみられるようになります。
甲状腺ホルモンが
多い場合の症状
共通する症状
甲状腺ホルモンが
少ない場合の症状
- 暑がり
- 脈拍数が多い
- 手足が震える
- 汗が異常に出る
- イライラする
- 不眠
- 息切れする
- 排便回数が増える
- だるい
- 疲れを感じる
- 甲状腺が腫れる
- 寒がり
- 脈拍数が少ない
- むくみ(顔・全身)
- 体重が増える
- 気力がない
- 眠気を感じる
- 動作が鈍くなる
- 便秘
甲状腺疾患の大きな特徴としては多くが女性がかかるということです。
また、典型的な症状があまりみられないという事も特徴のひとつです。
上記のような症状は更年期障害や体調不良による症状に似ています。
そのために発見が遅れたり、気づかないまま過ごしていたりする「隠れ甲状腺疾患」の方が案外多いようです。
バセドウ病とは?
『甲状腺機能亢進症』に分類されるもので甲状腺ホルモンの分泌が多い場合におきる病気です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて、全身の代謝が高まった状態です。
甲状腺の病気は女性に多くみられますが、この病気は比較的男性にもみられます。
30~40代で発症する人が多いようです。ほかの甲状腺疾患と比較すれば比較的男性患者の比率が高いのが特徴です。
ホルモンの過剰分泌で新陳代謝が必要以上に活発になります。そのため疲労状態が続くのが特徴です。
症状としては首の腫れや眼球の突出が特徴的です。他にも動悸や息切れ、発汗、集中力の低下などが起こります。
30代の頃にバセドウ病になりました。
何もしていないのに、フルマラソンを走っているような動機・息切れがひどかったです。
投薬治療でしばらく落ち着いていました。
しかし、ある時眼球突出の症状が出てきました。
眼球突出の治療の為に入院しましたが、その翌日になぜか心停止を起こして死にかけました・・・・・
医師からはバセドウ病と心停止の因果関係は無いと説明されました。
心停止の話は別記事にまとめています⇩
橋本病とは?
『甲状腺機能低下症』に分類されるもので甲状腺ホルモンの分泌が少ない場合におきる病気です。
甲状腺から分泌されるホルモンが不足して機能が低下している状態のことです。
エネルギー不足のために、眠気・無気力感・むくみなどの症状がみられます。
私が甲状腺の異常に気がついたきっかけ
息子さんが3歳の頃。
2人目を考えていた私は婦人科に行き血液検査を受けました。
甲状腺が異常数値です。専門の病院に紹介状を書きますので、しっかり治療してきてください。
こうして、2人目を考えるどころではなく、自分の病気の治療を開始することになってしまいました。
甲状腺の専門病院で検査を受ける
甲状腺の専門病院で『採血・採尿・血圧測定・首の超音波』の検査をしました。
しかし、それだけではハッキリとした結果がわかりませんでした。
初期のバセドウ病か、亜急性甲状腺炎か、無痛性甲状腺炎のどれかだと思います。ハッキリさせる為にもう少し詳しい検査が必要ですね
この検査が少し面倒な検査でした・・・。
ヨウ素摂取率検査を受ける
甲状腺はヨウ素を原料として甲状腺ホルモンを合成しています。甲状腺へのヨウ素の取り込み具合によって甲状腺の活動度が判定できます。それによってバセドウ病なのか、無痛性甲状腺炎なのか、亜急性甲状腺炎なのかが判別できます
はぁ・・・・・・・。(ちっとも理解できてません。)
で、結局どんな検査なの?
- ヨウ素を含む食品を一週間摂取しない状態で検査をする
- 検査には2日かかる
- 「甲状腺ヨウ素摂取率測定」「シンチグラフィー検査」でどの疾患か特定する
この期間、私の母が来て食事の準備を手伝ってくれたので助かりましたが “ヨウ素を避ける食事” は結構大変でした。
普段いかに市販のだしのお世話になっているかを実感しました。
私の甲状腺疾患は『無痛性甲状腺炎』でした。その時の記録(日記)
2010年の夏、甲状腺疾患を特定する検査を受けた結果『無痛性甲状腺炎』と診断された私。
その名の通り、無痛性なので症状はまったくありません。
一時的にはまず甲状腺ホルモンが増加します → その後今度は甲状腺ホルモンが低下します → そしてやがて正常値に戻ることが多いですよ
そう説明されて、毎月のように血液検査をしました。
薬も服用せず、ただひたすら様子を見るという状態が続いていました。
そして11月。
ホルモン値低下の状態が続いたまま正常値に戻っていないということで「チラーヂン」という甲状腺のお薬を1日半錠服用することになりました。
そして12月。
薬を服用して1ヶ月経つのに、ホルモン値低下が改善されていないという診断でした。
このまま甲状腺が正常値に戻ることはないので一生薬を服用することになります。ただ、服用さえしていれば、特に問題があるような状態では無いので、心配することはありませんよ
(たしかに、なんの症状も無いけど・・・一生薬を服用するって結構オオゴトだと思うんですけど・・・)
さらに、こんな事まで言われてしまいました。
妊娠はしても構いません。ただ、今のようにホルモン値が低下している状態ではほぼ妊娠はしないと思います
(えー。2人目を考えていない訳じゃないのに、そんなことまで言われるってどういうことよ・・・)
以前病気を特定する為の検査をした時に説明があったと思いますがヨードの多い食品(昆布、ワカメ、ひじき)等は今後も避けてください。お正月ですが、昆布でだしをとったお雑煮や昆布巻きなどは食べないようにしてください。あと、イソジンは絶対にダメですよ
パパさんはだいぶ前から「甲状腺亢進症」で未だに直らず、薬を服用中。
私は「甲状腺低下症」で一生薬を服用しなければならないらしい。
夫婦そろって、仲良く甲状腺の病気です。やれやれ…
でも、最近「おくすり」と言うようになった息子は、私が薬を飲んでいると
ママもお薬?ボクもおくすり飲むよね~
と言うようになりました。
息子ももちろん、一生薬が不可欠。
息子のためには、親も一生薬が不可欠っていうのはいいかも・・・?
[2010年12月29日]現在の私の症状
甲状腺疾患が発症した時から、ほぼ無症状です。
私の場合は厳密には『無痛性甲状腺炎からの甲状腺機能低下症』という診断のようです。
普通は「無痛性甲状腺炎」は一過性でその後正常に戻る事が多いようです。
稀に甲状腺機能が低下した状態が続いてしまう事があるようで、私はこれに当たってしまったという事らしいです。
甲状腺のホルモンが不足しているという点では『橋本病』と言われる事も多いです。
薬は、甲状腺の機能を補う「チラージン」という薬を1日に1回服用しています。
2010年の治療開始時には「チラージン」を1日半錠服用していました。
2か月に1回ほどの通院で、毎回血液検査をして甲状腺ホルモンの数値をはかります。
その数値で薬の量を調整するのですが、今は1日1錠半服用しています。
まとめ
甲状腺の病気ってどんなものなのか、経験談をまじえてまとめてみました。
甲状腺疾患は更年期障害の症状や疲れの症状に似ている事も多く、発見しにくい場合もあります。
私の周りのママ友達にも甲状腺の病気にかかった事がある人は何人かいました。
珍しい疾患ではないので「何か体がおかしいな?」と思ったら病院で検査してもらうことをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました