息子の13年ぶりの心臓手術の日です。
13歳の息子の手術当日の様子と私の思いをつづっています。
手術前日から今朝の息子の様子
術前4日間の個室入院はたいした検査も無く、なんだかとても楽しげに過ごしていました。
でも手術前日は何かと慌ただしくなります。
・心臓外科の先生の回診
・手術室の看護師さんのお話
・PICUの看護師さんのお話
・整形外科の先生の診察(胸骨にちょっとした問題があるため)
・点滴をとる
夜はあまり眠れなかった様子
手術前夜の夕食以降は食事は禁止。
水分は夜中の3時まで可能でした。
じゃあ3時まで起きてようかなー
そんな事を言っていましたが、さすがに眠くなり12時に部屋の明かりを消しました。
特に不安がることもなく布団に入りました。
夜中に何度も右に左にゴロゴロ動いている様子。
やはりあまり眠れなかったようです。
手術当日の朝
7時頃から手術着に着替えて準備。
7時半頃に先生方がぞろぞろと勢ぞろいで病室に来て診察。
問題が無いので『予定通り今日手術ですね!』とオッケーサインが出ました。
手術室には9時に歩いて行きます。
それまでの間1時間ほどの待ち時間。
タブレットで動画を見ながらゲラゲラ笑っていました。
でも、突然枕に顔をうずめて泣き始めました。
泣きながら、タブレットで過去の写真を探し出しました。
よせばいいのに0歳の頃の手術後の写真を見ています。
そして、また泣きはじめました。
怖いよね。
まだちょっと時間あるしここで思いっきり泣いていってもいいよ。
数日前から『手術の日にはどんな話をしよう』と考えていたのに、結局泣いている息子の背中をさすってやることしかできませんでした。
泣きながら、まだ赤ちゃんの頃の入院中の写真を見ています。
こんなに小さい体で頑張ってきたんだよ!それがもうこんなに大きくなったんだから大丈夫!何も心配しなくていいから。
すごく久しぶりに息子の体をギューッと抱きしめました。
こうして、息子は泣きはらした顔で歩いて手術室に入りました。
心臓病の息子を産んだ私の思い
今までに心臓病を含めていろいろな病気を持って産まれた子のママ達と知り合ってきました。
そんな中で時々聞く言葉。
『元気に産んであげられなくてごめんね。こんな体で産んでごめんね』
でも、私は今まで一度もそんな風に思った事がありません。
すごく重症な心臓病で産まれたのに『ごめんね』と思わない私は薄情な母親なのか?と考えた事もあります。
私たち夫婦は赤ちゃんを望んで望んでようやく授かりました。
その赤ちゃんに心臓病があるとわかった時にはたしかにショックでした。
でも、私たちが待ち望んだ赤ちゃんである事に変わりはありません。
私は小さい頃から『ママ』になる事が夢でした。
でも現実は厳しかった。
自分の望んだ年よりもはるかに結婚は遅くなり…
赤ちゃんを望んでいるのに子宮の病気になり…
本当に念願叶ってようやく授かった赤ちゃんでした。
だから、重い心臓病があっても、かわいいかわいい私の子ども。
『私をママにしてくれてありがとう』という気持ちだけなんです。
今回の手術説明でも厳しい話をされたり、将来的にまだ手術が必要という事も言われました。
それでもやっぱり私は息子に対して『ごめんね』とは思いません。
だって、私はあなたのママでいることが幸せだから。
息子は自分の病気の事をどう思っているのかわかりません。
もしかしたら『こんな体で産まれたくなかった』と思うようになるかもしれません。
それでも、私は『あなたのお母さんで幸せ』と言い続けようと思います。
手術を終えて
心臓手術は3回目です。
癒着がひどい可能性があるので手術予定時間は8~10時間と言われていました。
そして手術に入って14時間後に手術室から出てきました。
新型コロナウイルスの影響で面会は禁止の為、廊下で少しだけ顔を見せてもらいました。
思っていたよりも顔色が良く感じました。
やっぱり君は強い子だね!よく頑張ったね!
息子さんの手術お疲れ様です。今頃手術後の説明かな。
息子さんに触れられないのが一番しんどいけれど、みんなで笑って一緒にご飯食べられるから、それまでは熱中症に気をつけて過ごして下さい。
イソジンうがい薬、ここも盛り上がっています。
ありがとうございます。
病室のエアコンが効きすぎるくらいの部屋で何日も過ごしたので、外に出てビックリしました。
私が熱中症で倒れないように気をつけなければと思います。