長野県立こども病院で先天性心疾患の乳児に3つの高難度手術を同時に行い成功しました。
成功するのは世界初とのこと。
どのような先天性心疾患でどのような手術が行われたのでしょうか?
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。世界初で成功した手術のニュースについてまとめています
3つの高難度手術を同時に実施
長野県立こども病院で手術を受けたのは生後8ヶ月の女の子。
病名は修正大血管転位症と大動脈弓低形成です。
修正大血管転位症は生まれつき心臓の左右の心室が入れ替わっているというもので指定難病になっている先天性心疾患です。
もうひとつの大動脈弓低形成は大動脈の一部が細いというものです。
ちなみに息子は大動脈弓が離断している大動脈弓離断症でした
どんな手術が必要?
修正大血管転位症にはダブルスイッチ手術と呼ばれる2つの手術が必要です。
大動脈弓低形成には自己心膜パッチ修復術と呼ばれる手術が必要です。
一般的にはそれぞれの手術を別に行います。
なぜ同時手術を行った?
一般的には別々に行う手術ですが長野県立こども病院ではこれらの手術3つを同時に行いました。
その理由として
- 女児の体調が比較的順調だった
- 医療技術の発展
- 手術を複数回行うことによる負担
をあげています。
術後の経過も順調でこのまま成長すれば運動制限もなく過ごせるようになるそうです
先天性心疾患の手術に思うこと
今回のニュースを見て長野県立こども病院の先生方の判断と技術力は素晴らしいと感じました。
もし他の病院だったら3つの高難度手術を同時に行うという事はしなかったかもしれません。
我が家の息子もとても手術の困難な先天性心疾患で産まれました。
根治手術に際しては3つの病院にセカンドオピニオンに行きました。
手術がとても困難な事はわかっていたので、どの病院でも同じような答えが返ってくるだろうと半分諦めのような気持ちもありました。
でも結果は3つの病院で3つの違う方法を提示されたのです。
これには正直驚きました。
病院によって過去の手術経験や手術に対する考え方に違いがあるんだという事を実感した出来事でした。
もっともベストな手術をしてもらった事で、普通に学校に通って運動制限もなく元気に過ごせるようになりました
小児の心臓手術の技術は日進月歩
息子が産まれた15年前、息子の病名(総動脈幹症)で検索をしてもほぼ情報が出てこないような状況でした。
当時医師からはこう説明されました。
先天性心疾患で産まれる子は100人に1人。そのうち総動脈幹症は20万人に1人くらいです。息子さんのように大動脈弓離断症を合併している症例は100万人に1人くらいです。1年に1人産まれるかどうかですね
でも、15年経った今、総動脈幹症は1万人に1人といわれています。
もはや稀な疾患ではないような数字です。
息子が13歳で再手術をした時には若い医師からこのように言われました。
総動脈幹症は稀で難しい疾患である事はたしかなんですが、小児の心臓の分野は本当に技術が進んできているので、今は確実に手術ができる疾患になってきています。息子さんが産まれた当時からは本当にめざましいくらい進歩してますよ。あ…ボクはその当時の事は知らないですけど(笑)
この先も医療の進歩に期待したいですね。
人工の血管や弁を使わずに、すべて自分の組織で手術をして再手術が必要無いような技術が早く確立されればいいなと思います。
終わりに
先天性心疾患の乳児が世界初の高難度手術に成功したニュースをご紹介しました。
こういうニュースは先天性心疾患の子どもを持つ親の希望になるようなニュースです。
退院する女の子が健やかに成長するといいですね。
我が家の息子も途中いろいろありながらも、健やかに成長中です。
もう少し頭のほうも健やかに成長してほしいと願うばかり…
そんな風に思えるのも体が元気だからかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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