子供の入院で親の付き添いが必要な場合があります。
病院によって付き添いが必要な場合もあれば、逆に付き添いができない場合もあります。
今回は子供の入院で親の付き添いが必要な場合の親の生活や服装など付き添い入院のポイントをまとめています。
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。
短期間の検査入院から1ヶ月以上の長期入院まで今までに10回以上息子の付き添い入院を経験してきました。病院によって異なる部分もあるかもしれませんが親の生活や服装など参考にしてみてください!
目次
子供が入院-親の付き添い入院とは?
付き添い入院は子供が入院する時に、親も子供と同じ病室に寝泊まりして24時間一緒に入院生活を送る事です。
付き添い入院は必ず必要?
付き添い入院が必要かどうかは病院によって違います。
- 『親の付き添い入院が必ず必要です』という病院
- 『完全看護なので親の付き添いは不要です(付き添いは不可です)』という病院
- 『お子さんの状態によって付き添いでも付き添いでなくてもどちらでも可能です』という病院
このように病院によって対応が違うので確認しましょう。
新型コロナウイルスの時期には『今までは付き添い入院をお願いしていたけれど、今は断っている』という病院もありました。
現在どのようになっているのかも病院によって違いますのでよく確認しましょう。
参考までに我が家の場合の付き添い入院歴はこのような感じです
病院 (病棟) | 年齢 | 入院理由 | 付き添いかどうか? |
---|---|---|---|
東京の大学病院 (NICU) | 0~4ヵ月 | 心臓手術 | 2時間の面会のみ |
東京の大学病院 (小児病棟) | 4ヵ月 | 一時退院の為の練習 (経管栄養や酸素ケアの練習) | 3泊4日 付き添い入院 (個室) |
東京の大学病院 (小児病棟) | 7ヶ月 | カテーテル検査 | 2泊3日 付き添いは不可 |
福岡こども病院 (小児病棟) | 8ヶ月~1歳 | 心臓手術 | 付き添い入院 (4人部屋) |
福岡こども病院 (小児病棟) | 1歳1ヶ月 | カテーテル検査 | 3泊4日 付き添い入院 (4人部屋) |
福岡こども病院 (小児病棟) | 3歳3ヶ月 | カテーテル検査 | 2泊3日 付き添い入院 (4人部屋) |
福岡こども病院 (小児病棟) | 4歳5ヶ月 | 川崎病 | 9泊10日 付き添い入院 (個室) |
福岡こども病院 (小児病棟) | 4歳9ヶ月 | ソケイヘルニア手術 | 2泊3日 付き添い入院 (4人部屋) |
京都府立医科大学 (小児病棟) | 8歳6ヶ月 | 低身長検査 | 3泊4日 付き添い入院 (4人部屋) |
京都府立医科大学 (小児病棟) | 10歳6ヶ月 | カテーテル検査 | 3泊4日 付き添い入院 (4人部屋) |
京都府立医科大学 (小児病棟) | 13歳1ヶ月 | カテーテル検査 | 3泊4日 付き添い入院 (4人部屋) |
京都府立医科大学 (小児病棟) | 13歳6ヶ月 | 心臓手術 | 21泊22日 付き添い入院 (個室・4人部屋) |
NICU入院期間と生後7ヶ月のカテーテル入院以外は全て付き添い入院でした。
子どもの年齢によっても親の付き添いの有無も変わってきます。
これも病院によって違いがあるので確認が必要です。
付き添いの親がするケアは?
子供の付き添い入院では親が子供のケアをします。
- 食事の介助
- 食事や水分量の記録
- 薬を飲ませる
- お風呂の介助
- 検温
- 体重測定
病院によって違いはありますがこのような内容を頼まれる事が多いです。息子の場合は赤ちゃんの頃は経管栄養のチューブが入っていましたが、その交換も私がやりました
子供の付き添い入院で親の生活や服装は?
付き添い入院では子供の病室で24時間一緒に過ごすことになります。
親の付き添いのポイントをみてみましょう。
病室について
個室か大部屋かは病院によって異なります。
病院によっては個室に入院できる事は少ないかもしれません。
私の経験では手術直後でICUから戻ったばかりの子は個室に入り、やがて回復してくると大部屋に移っていくという病院が多かったです
個室に入院できる場合は、部屋の空間もそこそこ広いと思います。
周りに気を遣う必要もありません。
しかし大部屋の場合はカーテンで仕切られた狭い空間にお子さんと2人きりで過ごすことになります。
カーテンを隔てたすぐ隣には別の患者さんがいるので、大きな音を立てない、騒がないなど気を遣わなければなりません。
- 個室は気が楽だけど個室代がかかる場合がある
- 病院によっては個室・大部屋を選べない事もある
親の食事は自分で準備する
当然と言えば当然ですが、親の食事は出ません。
病院にある売店やコンビニで買ったり持参したりして自分の食事は準備する必要があります。
子どもがある程度の年齢であれば、買い出しに行く10分~15分程度は目を離す事が可能です。
しかし、まだ赤ちゃんの場合にはわずかな時間でも目を離すのが困難な場合があります。
(息子の場合も1歳~2歳の頃は少しでも離れると大泣きして大変でした…)
子どもが寝ている隙に自分の食事を準備する必要があります。
給湯室には冷蔵庫・電子レンジ・トースター・給湯器等があります。
入院前にそれらの設備を確認して、事前に電子レンジご飯を持参する等、工夫をしましょう
からだに必要な栄養素がぎゅっとつまった完全栄養パンも腹持ちが良くておすすめです。
親のお風呂は?
私が入院した3つの病院では付き添いの方のシャワールームがありました。
シャワールームにはシャンプー等の備品はありません。
自分の身の回りで必要な物は自分で用意しましょう。
私の経験では、付き添いの方全員がシャワーに入る為に午前中からシャワー時間の予約が設定されていました。
家にいれば夕方~夜に入浴する事が多いと思いますが入院中はそういうわけにはいきません。
空きがなければ午前中や日中にシャワーに入って、夜は入れないという事もあります。
お風呂バッグもあると便利です。
親の寝る場所は?
病院によって簡易ベッドが用意されています。(有料の場合もあります)
ただし、寝返りもできないような狭い簡易ベッドの場合が多いです。
私もかなり腰痛で悩まされました。
あまりかさばらないマイ枕を持参する・腰に負担のかからないマットを持参するなど自分の体が悲鳴を上げないような工夫をする事が大切かもしれません。
付き添い入院の親の寝る場所や必要な寝具はこちらでいくつかの事例を紹介しています
親の外出は?
基本的に外出は不可だと思います。
病院によって異なると思いますが、病院内の売店やコンビニしか行けないと思っておいたほうが良いでしょう。
親の服装は?
付き添い入院をする親同士で朝ちゃんと着替えるかどうかという話題になることがあります。
毎朝ちゃんと着替える方もいますが、シャワーの時間が午前中になる事もあるので1日中スウェットという方もいます。
こればかりは人それぞれだと思いますが、なるべく着心地が良くかさばらないように工夫をしましょう。
私の場合はラフな服装(ブラトップ・Tシャツ・レギンス・ハーフパンツ・カーディガン)です。寝る時はブラトップ・Tシャツ・レギンス。シャワーの時に着替えて1日ずっと同じ服装で過ごしました
ブラトップも着心地の良い物を選ぶと楽に過ごせます。
病室内での履物も必要です。
付き添い入院はとにかく疲れるのでリカバリーサンダルがおすすめです。
付き添い入院の親の持ち物リスト
付き添い入院をする親の持ち物は案外多いものです。
入院する子供の持ち物ばかりに気がいきがちですが、親の持ち物もしっかり準備しましょう。
病院によって持ち込み禁止の場合もあるのでよく確認してください。
食事関連
- カラトリー(箸・スプーン・フォーク)
- 水筒・マグカップ
- お皿・お椀
- 食器用洗剤
- 食器洗いスポンジ
- サランラップ
- タッパー
- レトルト食品
- レトルトの味噌汁やスープ
- 紅茶やお茶
- 野菜ジュース
- スイーツ(チョコや飴など)
- 油性ペン(共用の冷蔵庫に入れる際に名前を書く)
病院の売店には売っていないような食料を多めに準備するといいですよ
洗面用品
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディソープ
- 洗顔料
- 体拭きシート
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 鏡
- ブラシ
- ドライヤー
- タオル
- バスタオル
子供の検査などが重なって親がシャワーに入りそこねる日もあります。入れない日のために体拭きシートがあると便利です
洗濯用品
- 洗濯洗剤
- ランドリーネット
- 洗濯物を持ち運ぶ袋
- 洗濯物干し
- 硬貨(100円玉を多めに)
コインランドリーには乾燥機能がついている事がほとんどですが病室内でちょっと干せるように小さい洗濯物干しがあると便利です
生活用品
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- ビニール袋
- ゴミ袋
- 時計
- マスク
- 爪切り
- コロコロ
- 筆記用具
- ノート
- クリアケース(病院の書類を入れる物)
- 小物入れ
- S字フック
狭いベッド周りは物が散乱しがちです。ベッドにかけられる収納グッズやテレビの脇に置ける小物入れなどがあると便利です
衣類・靴
- 部屋着
- パジャマ
- 下着
- 靴下
- スリッパ
寝具
- ベッドマット
- タオルケット
- アイマスク
- 耳栓
スマホ関連
- 延長コード
- スマホ充電器
- イヤホン
- スマホスタンド
- ポケットWi-Fi
入院時にあると便利なポケットWi-Fiはこちらで紹介しています
WiFiレンタル入院の時のおすすめは利用者数No1のコレで決まり
薬など
- 常備薬
- のど飴
- うがい薬
- サプリメント
- 湿布
- ビタミン剤
- 栄養ドリンク
病院とはいえ親が体調不良になっても薬は出してくれません。自分の体調を守るための物は用意していきましょう
その他
- 現金
- 化粧品
- スキンケア用品
- 髭剃り(お父さんの場合)
- 暇潰しグッズ(本・クロスワードなど)
入院する子供の持ち物などはこちらで紹介しています
入院準備リストとカバンはコレ!子供の付き添い入院・大人の入院まとめ
付き添い入院による家庭の負担
我が家の場合は子供は1人で私は専業主婦なので付き添い入院は問題ありませんでした。
(息子の様子がわかるので付き添いたい派です)
しかし、このような家族ばかりではありません。
ご兄弟がいるご家庭や共働きで簡単には休めないご家庭などは付き添い入院はとても負担になると思います。
上の子がいるママのお話
赤ちゃんの頃の付き添い入院で同部屋になったママさんがいました。
息子と同じように心臓病で長い期間付き添い入院をしていました。
3歳のお兄ちゃんを家に置いてきている彼女はこんな事を言っていました。
一番辛いのは入院する子どもですよね。
子どもが入院!子どもへの治療の説明はどの程度必要?
厚生労働省が「付き添い入院」の環境改善に取り組む
厚生労働省が2024年の新年度から「付き添い入院」の環境改善に取り組むと発表しました。
- 2024年6月から適用される新たな診療報酬で医療機関に対して子どもを見守る保育士らを手厚く配置するように促す
- 小児科病棟のある医療機関に付き添い入院する家族にも病院食を提供・寝やすいベッドを用意するなどの配慮を求める
- 付き添い入院をする親が十分に睡眠や食事を取れるようにする
まとめ
子供の付き添い入院で親の生活や服装などのポイントをご紹介しました。
病院によって親の付き添いの有無や、病院内のルールに多少の違いはありますがだいたいこんな感じです。
- 病室は個室・大部屋を選べない事もある
- 親の食事は自分で用意する
- 親のシャワーはごく短時間
- 付き添いベッドは狭くて痛い
- 親の外出はほぼ不可能
- 親の服装は動きやすいもの
お子さんの付き添い入院が必要になった場合には、事前に病院に確認できる事はしておきましょう。
いずれにしても付き添い入院は親にとっては試練です。
子どもの病気を治す事が最優先で親の自由は無い! というのが現実。
この記事が少しでも付き添い入院をする方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました