居住中の賃貸物件が競売にかけられたらどうなるのか

現在居住中の戸建ての賃貸物件は大家さんがローンを払えずちょっとトラブルになっています。

居住中の賃貸物件が競売にかけられたら住んでいる人はどうなるのでしょうか？

ここまでの賃貸トラブルの経緯はこちら
賃貸トラブル－第三債務者って？陳述書って？裁判所に確認した事

家の競売って何？

2022年の年明けから賃貸トラブルに巻き込まれた我が家。

大家さんがローンを払えず任意売却されるという話でしたが、ついに競売にかけられたようです。

今までに仲介業者（不動産屋）や弁護士無料相談などで色々な事を質問してきました。

その中で競売についても詳しく聞いていました。

競売になるまで

家が競売になるまでの流れはおおまかにこのような感じです。

1. 住宅ローンの滞納
   ➡ 一般的に3～6回滞納すると住宅ローンを分割で返済する権利を失います
2. 代位弁済
   ➡ ローンの借入先の金融機関は、保証会社から代位弁済を受けます。これは保証会社が債務者に代わって全額を返済することです

   

   賃借人である私たちは今まで大家さんに支払っていた家賃を保証会社に支払っています

3. 保証会社が競売を申し立てると競売が開始する

競売の流れ

家が競売にかけられるとこのような流れになります。

1. 裁判所から債務者に「あなたの家が競売になりました」という通知が届く
2. 現況調査
   ➡ 裁判所の執行官と不動産鑑定士が来てどんな物件なのか調査する
3. 物件情報が開示される
   ➡ インターネットや裁判所で物件情報が開示されます
4. 入札開始
5. 開札
   ➡ 一番高額で入札した人が落札する
6. 所有権が移る
   ➡ 落札した人に所有権が移る

居住中の賃貸物件が競売になったらどうする？

ローンが支払えなくなったのは大家さんで、居住中の私たちには直接関係がありません。

しかし家が競売にかけられるとこのような問題が出てきます。

現況調査に応じる必要がある

先ほども説明した通り、競売にかけられる時に現況調査が行われます。

家がどんな状況なのか調査をしに来ます。

その際に家の中の写真を撮影しに来ることもあります。

私たちと同じような状況の方の質問がこちらに載っていました。
執行官が写真を撮る事を断る事は出来ないのでしょうか？

こちらの質問に対してはいくつかの異なる回答がありますね。

いつか写真を撮りに来るかもしれないと覚悟をしていたのですが、今のところそのような人達は来ていません。

競売になったら退去しなければならないのか

競売で落札した人に家の所有権が移ると、その人が新しい家主（所有者）ということになります。

今までの賃貸借契約は無効になって、新しい家主（所有者）と新たに賃貸借契約を結ぶことになります。

もし所有者が家賃収入のために落札したのであれば、そのまま住み続けられるかもしれません。

でも自分で住むために家を落札したのであれば、当然退去を求められるでしょう。

もし退去を求められた場合でも6か月の猶予期間があります。

ある日不動産業者がどやどややってきた

先日不動産業者を名乗る人達が次々と家主を訪ねてきました。

インターホンで応対すると、みなさんあっさりと帰っていきました。

1日のうちに6人の不動産業者が訪ねてきました。

競売になると家（不動産）の情報が裁判所で開示されます。

つまり、この家はもう競売にかけられているんだろうと推察されます。

賃貸トラブルはもうこりごり

我が家の賃貸トラブルはこれで2回目です。

いずれも分譲賃貸物件でおきたトラブルでした。
5軒の分譲賃貸に住み2軒で起きたトラブルとは？分譲賃貸のデメリット

息子が独立するまで長く住み続けようと思っていた賃貸物件でしたがそういうわけにもいかなくなりました。

こうしてマンション購入に至りました。
マンションのモデルルーム見学は何件目で決める人が多いの？
新築マンションのモデルルームの見学回数は何回くらい？

マンションの入居まであと2ヶ月ほど。

退去の日までこれ以上の問題が起こらない事を祈るばかりです。

終わりに

居住中の賃貸物件が競売にかけられたらどうなるのかについて体験談をまじえてご紹介しました。

このような事態はあまり頻繁に起こるものではないかもしれません。

それだけに、こんな状況に陥るとどうしたらいいのかわからず困ってしまうものです。

自分達は家賃をきちんと支払って何の落ち度もないのに、退去しなければならないというのは納得がいかない気もしますが、競売にかけられてしまった場合には仕方がないようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました