身体障害児の息子は発達が遅く学校の成績も悪かったので中学受験なんて無縁の話だと思っていました。
そんな私たち親子が中学受験を考えはじめたきっかけや身体障害児だからこそ中学受験をしたほうが良いと思った事をお話します。
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。
おススメの中学受験本もご紹介します!
目次
身体障害のある息子の小学校生活
息子は全校児童の少ない小規模特認校に通っていました。そのため勉強でも体育でも自分のペースで周囲のみんなと同じようにやる事ができていました。
先生の目が行き届く小規模校だからこそみんなと同じようにできていたと思います。
小規模特認校はこんな学校です。
小学校1・2年生は福岡県の小規模特認校、小学校3年生からは転勤で転校して京都府の小規模特認校に通いました。
小学校の学力調査の結果はこのような感じです。
親の目から見ると1学年下だったら平均的な成績だったかもしれない…と感じるくらい遅れていたと思います
小学生の息子はこんな状況
- 先天性心疾患
⇒ 根治手術済・運動制限なし(生活管理指導区分=E)・思春期頃に再手術予定 - 小学校の成績
⇒ 小規模特認校でクラスの人数が少ないため、なんとか勉強にはついていっているが担任から補習をすすめられる状況
身体障害児が中学受験を考えたきっかけ
中学受験を考えたきっかけは校区の中学校がマンモス校だったからです。
小学校を選ぶ時に多少なりとも中学校の事も考えていました。
- 最初の小規模校 ⇒ 中学校も併設されていて、中学校も1学年1クラスの小規模
- 転校先の小規模校 ⇒ 中学校は『住んでいる校区』か『小学校と同じ校区』の中学校を選べる
転校先の小規模校の「どちらかを選べる」という説明を見て、勝手に小規模の中学校に行けるものだと思っていました。
ところが、住んでいる校区も小学校と同じ校区も、どちらもマンモス校だったんです
マンモス校の中学校に通う不安点
- 全校生徒80名程度の小学校から全校生徒900人超えの中学校はハードルが高い
- 中学校までの距離がそこそこあるが、徒歩か自転車で通わなければならない
そんなに人数の多い中学校には行きたくない…
これに加えて、公立中学校に通う不安点もありました。
- 高校受験がある
⇒ 思春期頃に再手術の予定なので高校受験と手術の時期がかぶらないか不安 - 内申点が漠然と不安
内申点については私自身が私立中学校出身なのでまったく理解していませんでした。
同じ小学校に通う地元のママ達に聞くとこんな情報がありました。
これについては、地域差もあるだろうし、本当のところは内申点がどのようにつけられているのかはわかりません。
それでも漠然と中学校で運動制限がかかる心臓病児には高校受験のハードルがかなり高いように感じました。
運動ができない分、勉強面でカバーできるくらいに成績が良ければこんな不安も無かったと思いますが、勉強面も補習が必要なレベルなので不安は増すばかりでした。
私立中学校なら不安は無くなるのか?
中学受験ができるほどの学力があるかどうかは別として、まずは公立中学校に通う不安点が私立中学校なら払拭できるのか考えてみました。
- 全校児童数
⇒ 私立中学校は小規模の学校も多い - 通学の負担
⇒ 電車通学の私立中学校のほうが、徒歩や自転車よりも体の負担がかからない - 高校受験
⇒ 私立中学校は中高一貫校が多いので高校受験が無い
私立中学校なら理想に近い学校があるかもしれない!
小学校みたいにクラス替えが無い中学校に行きたい!
とはいえ、息子の成績で通えるような私立中学校があるのかどうか…と思っていた時に、クラスのママからこんな事を言われました。
こうして息子が小学校4年生の春に中学受験を考えはじめることになりました
身体障害児や発達障害児に私立中学校は合うのか
私立中学校とひとくくりに言っても色々な学校があります。
障害児と言っても人それぞれの障害の度合いは違います。
そのため、一概に合うか合わないかは言えませんが、息子の場合はとても合っていたと思います。
これを書いている時点で息子は中学校3年生です。
3年間通ってみてこのような事を感じました
私立中学校に通って良かった点
- 中学2年生の夏に手術入院で1ヶ月ほど欠席したが問題なかった
- エレベーターがあるので手術後も体への負担が少なかった
- 周囲を見回すと他にも身体に障害のある子や発達障害の子がいる
- 障害のある子も問題なくのびのびと学校生活を送っている
- 学校が駅から近いので体への負担が少ない
身体障害児や発達障害児など、なにかしらの障害があると中学受験なんてとても無理と思ってしまうものだと思います。
私も最初はそうでした。
でも、思い切って中学受験という世界に足を踏み入れて良かったと思っています。
障害のある子こそ中学受験で自分に合う中学校を探すのが良いのではないかと思います。
中学受験におススメの本
中学受験もいいかも…と思いはじめたら、まずは情報収集が大切!
塾に入るところから合格発表までマンガで楽しく体験するならこの1冊。
中学受験は何のためにするのか?勉強よりも大切な100の言葉を知るならこの1冊。
コロナ時代の中学受験を知りたいならこの1冊。
令和時代の中学受験にはこの2冊。
終わりに
身体障害児の息子が中学受験を考えはじめたきっかけとおススメの中学受験本をご紹介しました。
新型コロナウイルスの流行で中学受験者数が増えているそうです。
大切な事は中学受験をすることではなく、どんな学校に行ってどんな学びをしたいのかを親子で真剣に考えることだと思います。
身体障害や発達障害のある子が中学校生活を安心して過ごすためには、自分の居場所と思えるような学校を見つけることが大切だと思います。
それがもし公立中学校ではなく私立中学校だとしたら、勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
これからも身体障害児の中学受験について情報を発信していこうと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。