5歳児の言葉の発達と言葉に遅れがある場合のサポートはどのようなものなのでしょうか?
言葉の発達に遅れがあった息子が5歳(年中)の時に幼稚園で体験した出来事と先生に教えてもらった言葉の遅れのサポートについてまとめています。
たらこっこ@nikonikotarakoです。
3歳で幼稚園に入園して言葉が出るようになりましたが5歳で新たな問題に直面しました
5歳の言葉の発達とは
幼稚園に入園する3歳~4歳に比べて5歳になるとぐっとお兄ちゃん・お姉ちゃんという感じになりますよね。
5歳はひらがな・数字・工作など色々な事に興味を持って、自分の好みがはっきりとしてくる年齢です。
4歳までにある程度の言葉を覚えた5歳児は自分の気持ちを言葉で伝える段階に入っていきます。
5歳の言葉の発達の目安
- 「ぼく」「わたし」という表現で自分の意思や疑問を伝える
- わからない事があると「これは何?」と質問する
- 「ふわふわだね」「ドロドロだね」等、触った物の感触を言葉で伝える
- 日常生活に必要な言葉はほとんど覚える
- 一般的には1700~2000語、多い子では2500語の語彙力がある
- 会話の中で接続詞が使えるようになる
言葉の発達はあくまでも目安です。
お友達との関わりや会話がぐんと増える年齢ですね
言葉の発達に遅れ?チェックポイント
言葉の発達は個人差があるとわかっていても、子どもの言葉が遅いと気になってしまうものです。
子どもの発達が周りの子に比べて遅いかもしれないと感じた時にチェックするべきポイントがあります。
- 親の言っている事が理解できている
- お友達と仲良く遊べている
これが出来ているのに言葉の発達が遅いという場合には気長に待ちましょう。
小学校に入学する頃には周りの子と同じように話せるようになります。
逆にこのチェックポイントに当てはまらない場合には知的発達の遅れや発達障害の可能性もあるので小児科などで相談しましょう。
言語聴覚士さんに教えていただいた言葉の発達のポイントについてはこちらにまとめています。
幼稚園での言葉の指導とは
幼稚園では遊びを通してお友達や先生に言葉で伝える場面が多くありますよね。
息子の通っていた幼稚園ではこんな指導をしてくれました。
その子の発語のペースを見守って、言葉が出ていなくても先生が子どもの気持ちをくみとって「これが欲しいのかな?」などとサポートしてくれました
だいぶ言葉が出てくる年齢なので、なるべく自分の言葉で伝えられるように、先生はあえて見守るという指導になりました
言葉で伝えられなかった出来事
息子が年中の終わり頃(5歳になったばかりの頃)に幼稚園であった出来事です。
体操の日にストレッチパンツを持っていくのを忘れてしまいました。
ストレッチパンツを忘れた場合には園のパンツをかりる事ができます。
幼稚園でストレッチパンツが無い事に気がついた息子はモジモジして先生のほうをジッと見ていました。
すると、別のお友達が先生のところにやってきて言いました。
先生、パンツを忘れました。かしてください
それを見て焦った息子は、涙目で先生を見ていましたが、先生はあえて何も言わずに待っていました。
※年少さんなら先生が「忘れたの?」と助け船を出すところですが、年中さんなので見守っていました
息子さん
………
お友達に教えてもらって、どうにかパンツを借りる事ができました。
今度はパンツを返す時。
お友達の様子を見てから先生に返しに行きましたが…
先生、パンツを貸してあげました!
パンツを借りた時はなんて言うの?
(周りのお友達に教えてもらって…)
ありがとうございました!
息子の言葉が出始めたのは年少の夏過ぎでした。
言葉が出ないことに不安を感じつつも、いつかは話せるようになるだろうと見守っていました。
幼稚園に入ってどんどん言葉を身につけていたので少し安心していましたが言葉が出るようになっても人に伝える事はまだまだできていないんだなと感じた出来事でした。
言葉をうながすために必要なサポートは?
年少さんまでは「先生あれ」「ママこれ」で通じてしまうことがほとんどだったけれど、年中さんになったらきちんと「〇〇してください」と言えるようにする事が大切ですね。
特別な訓練は必要ありませんが日常生活の中で言葉をなるべく多く使って説明するような会話を心がけるように先生からアドバイスをもらいました。
⇒ 「楽しかった」などの返事で終わってしまう
⇒「〇〇の歌と△△の歌をうたったよ」と具体的な答えになる
こんな簡単な事でいいの?と思ってしまいますが、言われてみれば「ほら、靴!」「急いで!」「早く食べて!」と短い言葉で言ってしまう事が多かったような気がします。
家族と言葉が通じていてコミュニケーションに困らない場合は、言葉の発達が遅くなる事もあります。
親がきちんとした会話を心がける事が大切なんですね
- まだあまり会話が出ていない場合には無理に会話をさせようとしない
⇒ 子どもの言葉に対して共感するような言葉で返してあげる - 会話につながるように具体的な答えに誘導するような会話をする
- 家族以外の先生や友達と会話をする機会を増やす
- 会話ができるようになってきたら人の話を最後まで聞けるように誘導する
⇒ 人形を使って交互に会話する遊びが効果的
言語聴覚士さんにすすめられたのが絵カードです。視覚から言葉が入ってくるので楽しみながら言葉をたくさん覚えることができます。
終わりに
言葉の発達に遅れがあった息子が5歳の時の幼稚園での出来事と対処方法についてまとめてきました。
言葉が出はじめてもうまく説明できなかった息子は、幼稚園のお友達に助けられながら少しずつ成長していきました。
息子の場合は病気による発達遅延という事が明らかでしたが、そうではない子でも成長の早い子や遅い子など個性がまちまちなのが5歳児です。
言葉の発達が周りに比べて遅いと感じても、気長に成長を待つ事が大切ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました