小学校は転校で2つの小規模特認校に通った息子。
どちらの小学校も全校児童100名以下、1クラス10名程度でした。
少人数の小規模特認校の小学校で得られる力にはどんなものがあるのでしょうか?
それは中学校でも生かされているのでしょうか?
小規模特認校で得られた力とその力が中学校でも生かされているのかどうかについての体験談です。
ご訪問ありがとうございます。たらこっこ@nikonikotarakoです。
息子の中学校での取り組みを見ていてこれは小学校時代に育った力だなと感じた事があります。
小規模特認校で得られた力をご紹介します!
小規模特認校ってどんな特色の学校?と思った方はこちらをどうぞ!
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目次
小規模特認校の小学校で得られる力とは?
通常の小学校は1クラス30人~35人ほどですよね。
小規模特認校は学校にもよりますが1クラス10名程度です。
そんな小学校で学んだ子はどんな力が得られるのでしょうか。
小学校でよく発表するタイプ?発表できないタイプ?
突然ですがみなさんは小学校時代に前に出てよく発表するタイプでしたか?
全校集会などで代表として前に出て話す機会はありましたか?
私は自慢じゃありませんが小学校時代(だけは)よく出来る学級委員タイプだったので頻繁に前にでて発表していました
小学校時代に前に出て発表した記憶なんてほとんど無いよ。
3月産まれで一番小さかったし授業で発表する事もほとんど無かったかもなぁ
1クラス35人~40人であれば授業のたびに全員が発表する機会は無いですよね。
元気よく手を挙げて発表できるタイプの子は発表する機会は多いかもしれません。
でもあまり積極的に手を挙げられないタイプの子は1日のうちに1回も発表しないまま終わる事もあるかもしれませんね。
小規模特認校では発表する力がつく
息子が通った小規模特認校は1クラス10名程度でした。
授業中に1人が何回も発表するのは当たり前です。
積極的なタイプの子であろうが消極的なタイプの子であろうが関係ありません。
みんなの前で自分の考えを話す。
これが当たり前に行われているのが小規模特認校です。
息子は発達も遅く性格的にも消極的なタイプ。
幼稚園時代は何をやるにも一番最後。
そんな息子が人数の多い小学校に行ったら、人前で発表する事なんてほとんど無かったかもしれません
縦割り活動で下の学年をまとめる力がつく
小規模特認校の特色のひとつは縦割り活動です。
運動会や学芸会をはじめとした学校行事はもちろんのこと、普段の学習や掃除の時間などでも縦割り活動が多く取り入れられています。
高学年になれば下の学年の子を引っ張って自分の班をまとめていかなければなりません。
まだ幼い低学年の子の中には思うように出来ない子やこちらの言う事を聞いてくれない子もいるでしょう。
いろいろなタイプの子を取りまとめながら目標を達成しなければなりません。
時には先生から「高学年でしょ!」と叱咤激励されながらまとめる力をつけていきます。
なかなか言う事を聞いてくれない子と同じ班になると大変だよ。うまくまとめられないと先生に注意される事もあったよ
児童主体で考える力がつく
息子の通っていた小規模特認校では児童主体で児童達に考えてやらせてみる事が多かったです。
特に行事の時には6年生が中心になって先生達はサポートするだけ。
運動会や学芸会の大きな行事の時にはやる事や考える事が多くて大変な様子でしたが、成功した時の達成感も大きかったと思います。
小規模特認校で得られた力は中学校でも生かされている?
小規模特認校の1学年1クラスがとても気に入っていた息子は同じような環境の中学校を求めて中学受験をしました。
中高一貫で6年間同じクラス。
この学校でも縦割りの活動があります。
中学1・2年生の研究発表会
中学1年生と2年生が合同でひとつのテーマを研究して発表するという学習がありました。
少人数編成の班を作り2年生は1年生を引っ張りながら自分の班の発表をまとめていきます。
- テーマを決める
- それについて研究する
- 研究をまとめてプレゼン資料を作る
- 発表用の原稿を書く
- 原稿を1年生に渡して発表分担を決める
- 発表練習をする
こういった過程を経て発表の日を迎えます。
3年生は1・2年生の研究発表会を見学して発表内容について様々な質問をします。
結構厳しい質問も投げかけます。
そんな質問にも一生懸命に答えていました。
3年生の質問が厳しいんだよなぁ。
あんな質問がくるなんて想定外だったよ
班ごとに個性があって面白かったです。
質問に必死に答えている姿も良かったです
勉強では得られない社会に出て必要な力
先生や来賓の方のお話は説得力がありました。
研究テーマを考えている時には班ごとに楽しくやっていましたよね。
でも発表してみて人に伝える事の難しさを感じたと思います。
この学習は今日が終わりではありません。
自分達の発表を振り返ってどこをどうするべきだったのかを考える事が大切です
社会に出るとこのようなプレゼンをする機会は多くあります。
色々な質問を想定して準備をしても相手からの質問が想定外の事は多々あります。
それにどう対応していくかという事は社会に出て必要な力になってくると思います
小規模特認校で鍛えられた息子
小規模特認校で1・2年生の時には高学年にとても可愛がってもらいました。
3年生で転校した時にも新しい学校にすぐに馴染む事ができました。
高学年になると息子なりに下の子を引っ張っていました。
そんな小学校時代を過ごして得られた力は中学校でも生かされていると思います。
研究発表会の前には夢中になって原稿を作っていました。
勉強もこのくらい夢中に頑張ってくれればいいんだけど…
と思いながら見ていましたが夢中になれる取り組みがあるというのは素敵な事ですね
小規模特認校は全国にあります。
小規模特認校ではありませんが素晴らしい取り組みをしている学校もあります。
すべての子どもが安心して学んでいる奇跡の学校として注目を集めた学校があります。
特別支援学級や特別支援校に通っていた子どもたちも、障害のない子どもたちも、みんな同じ教室で学びともに成長していく学校。
こんな学校がもっと増えていけばいいのになと感じます。
終わりに
学力のほうはクラスで下から数えたほうが早い息子です。
病気があって発達が遅いからという言い訳をいつまで言い続けていいんだろうと悩む事もあります。
でも勉強以外にも社会に出て必要な事があると思います。
(勉強が出来ない人の言い訳かもしれませんが…)
人の気持ちを考えること。
人に好かれること。
人をまとめること。
自分の意見を言えること。
これらの事は当たり前の事のようにも思えますが、とても大切な事だと思います。
そんな当たり前の事をきちんとできる事が小規模特認校で得られた力ではないかなと思います。
そしてそれは中学校でも生かされていると思います。
学力はそのうちついてくるよ…
と願いながら少しだけたくましくなった息子を見守っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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